キスについて考察

日本で最初のキス

日本で最初にキスが描かれたのは、平安時代末期。現存する日本最古の説話集「今昔物語」。この中の「参河守大江定基出家セルコトの条」には「口を吸う」という表現で、キスが描かれているのです。

戦国時代には、安土桃山時代を築いたあの豊臣秀吉が、側室の恋人、淀君に宛てて送った手紙の中に、「口吸い」という表現で愛を伝えていた記録が残されています。それまで「口を吸う」「口吸い」と表現されてきたキスは、明治に入ると、動物の口や鼻周辺を表す=吻を接触させるという意味から、「接吻」と呼ばれるようになりました。

さらに明治26年、翻訳家・上田敏の手により、「接吻」のルビに「クチヅケ」と記したのがきっかけとなり、以後、「クチヅケ」が広く定着したと言われています。

そして、日本映画で最初にキスシーンが登場したのは、第二次世界大戦が終わった翌年の1946年。映画「はたちの青春」でのことでした。当時はまだまだ人前でキスするのは、はばかられた時代。しかし日本の民主化政策を推し進めていたGHQの指導により、自由社会の象徴として、ラブシーンやキスシーンが積極的に映画に取り入れられるようになったのです。ボートの上でキスを交わす当時の人気俳優、幾野道子と大阪志郎。ふたりは、口にガーゼをあてキスシーンにのぞんだそうです。

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